制作裏話 フリーシェル編2

 各フリーシェルシェルの制作裏話とか。
 作ろうと思ったきっかけ、苦労話、制作秘話……という感じで。
・メイド
 現在、当サイトで配布中のフリーシェルの中で最新のもの。
 ウエ紙さんが「伺か界隈のメイ度は低い」と仰っていたので、ガチなメイドシェルを作ってみた。
 萌えや遊びといった過剰装飾を排除して、なるべく地味で本来の「メイド」らしさを前面に押し出したデザインにしたつもりなのだけれど、どうだろう。
 あまりにも遊びを減らしすぎたために、sakura側もkero側も金髪にしないと私自身の存在意義を維持できないと言う事態に陥ったわけですが。
 最近の風潮に合わせて小さめ全身シェルなので、これに合わせたミニバルーンとか欲しいかも。

・<時を超え蘇るハジマリの地平線>
 見たまんまSound Horizon の「Chronicle 2nd」です。
 それ以上でもそれ以下でもないので、他に書く事がないなあ。
 SH と言えば、もうひとつ「lost」が微妙に作りかけだけれど、あれはそのまま放置して終わりそうな予感。

Re-sublimity
 ログが残っていないようなのですが、冷やっこさんが狐耳の巫女がどうとか言っていたのがきっかけらしいです。
 ただ普通に巫女シェルを作ってもねこみこ(insemination)とかぶるので、ちょっと前に思いついた「表情差分をアニメーションID に割り振る」という実験的なシェルにしました。
 結果は散々で、使い勝手が悪くなっただけという……★
 現在はバージョンアップして普通のシェルになっています。
 ちなみに、開発名とシェル名とファイル名とreadme に書いてあるシェル名とが一致しないと言うあたりに、作ってる人間の迷走っぷりがよくわかる。

・pasture
 現実逃避に一晩で作ったシェル。
 何だったかで中華風のキャラをデザインした時に、いまいち気に入らなくてボツにしたものを流用した。
 チャットで「目線が動くといいよね」みたいな話をした流れで、まばたきに合わせて目線をランダムに動かす処理を入れた。
 ただ、これで使ったランダム処理の無駄な手間を考えると、普通にalias を使った方が綺麗にまとまると思う。
 最大の違いは、通常のまばたき時に目線が動くか、あるいはサーフィス指定時(と、サーフィス戻し時)に目線が動くかどうか。
 今回は頻度の理由からまばたき時に目線移動を採用してみた。
 よく見るとすごい露出度というか、実は履いていない。
 でも残念な胸。

・Phosphor
 正しいシェル名は「光をもたらす者」です。
 眠い脳みそで作って配布したために、ややこしい事になりました。
 ギミックとしては何も面白い所のない普通のシェルです。
 デザイン的には、パンツじゃないから恥ずかしくない点から「ストライクウィッチーズ」だと言われますが、実は「かのこん」です。
 実はっていうか、ファイル名とかそのままだし。
 当初のイメージでは、kero側は黒にするつもりだったのが、塗ってみたらどうにも似合わなかったので、両方とも白にしてしまいました。
 これもスカートとか履かせれば、もうちょっと使いやすくなるのかしら。

・狼王
 元々は四月一日にエイプリルフールで公開されたシェル……ということになっていますが、実際はエイプリルフールとか関係なく作っていたのでした。
 当時の日記によると、「当初の予定と違う方向にばく進した」らしいのですが、当初の予定をまったく覚えていないので、何がどう予定と違うのかサッパリわかりません。
 日常。のログを見る限りだと……黒髪ストレートを作りたかったのかも?
 Wiz★さんの依頼でkero側が人魂になったのですが、制作中のシェルに周囲の意見が反映されるのはよくある事です。
 なので、日常。でラフなどが公開された時点でリクエストを入れると、公開されたシェルに反映されているかも。いないかも。
 デザインの話をしていなかった。
 普通に和服です。
 落ち着いたデザインばかりでもつまらなかろうと思って、ピンク系の明るい色使いになりました。
 当初は青寄りの紫系だったんですけどね。

・冷感少女
 ……当時の日記を見ても、参考になりそうな事が何もかかれていない。
 日常。のログを見ても、ラフの翌日には完成版が出ているし……何だコレ。
 ガチエロのシェルを作ろうとしていた……のかなあ?
 髪が赤いのは、当時はうちの配布しているシェルの中に赤髪が他にいなかったから。
 ドッグタグや南京錠は「拘束」というイメージを前面に押し出すためのもの。
 思い出した。
 露出度が高くてエロいシェルなんだけど、何をされても表情の変わらない冷感症(不感症)のゴーストを作って欲しいと思ったから、シェル名が「冷感少女」なんですよ。
 だから開発当初は、表情差分は0、3、6、7くらいにしようと思っていたのだけれど、結局「フリーシェル」としての使い方をシェル屋が押し付けるのは違うかな〜? と思って、普通の差分も含めたのでした。
 ちなみに、開発当初からデザインも配色もいまいち気に入らないので、ずっと描きなおしたいと思いつつ放置しています。
 あと、赤髪なのは十年以上前にデザインしたセクサロイドがベースにあるから。

・冷感幼女
 冷感少女が気に入らなくて、作りなおそう! と思っていたはずなのに、出来上がったら全然別モノになっていた。
 実は地味に差分が多い。という以外に、特に書く事もない。
 冷感シリーズは年齢が上がるほどに露出度が減る。という裏設定があるのですが、あまり反映されていないような気もする。

・P&W&F&D
 当代最強を自負する(自負しているだけ)巨大シェルセットP&W&F&Dについては語るところがあるような無いような。
 もともとの作り始めたきっかけはこのあたりを読んだから。
 シルエットが大きく変わらず、多量の表情差分がある。という前提で作り始めたのですよ。
 ポーズ差分はともかくとして、表情差分については各表情について二段階以上作るだけでも難しそうだから、それならいっそ顔の向きとか変えればバリエーションが増えるだろう。とうことで、横向きとか視線変えとか作りました。
 あと、豊富なアクセサリということでリボンとか付けてみたりして。
  ケモノ耳シリーズにしなかったのは、汎用性をちょっとだけ考えた結果。

・P/白兎
 裸や水着はともかくとして、白兎と黒猫はかなりデザインに時間がかかりました。
 開発当初は球体関節人形とかも考えていたので、裸からデザインして服を着せていくのは予定通りだったのですが、差分があんなに手間がかかると思っていなかったので、色々な服を着せてバリエーションを増やそう……とか考えていた時代が私にもありました。
 普通のワンピースとか制服とかメイド服とか、紆余曲折する中で「Princess&Wedding」にしよう! と思ってデザインをして色まで塗ったけれど、小冠が気に入らなくてボツにしたと言う。
 そうそう。このときはゼクシィとかを見てデザインを考えたのだった。
 Pの小冠さえ何とかなれば、かなり気に入っているデザインなんですけどね。
 デザインの話。
 ウサ耳はカチューシャに飾りとして垂れ耳が付いています。リボンではない。
 上着はシャツと前掛けが一体で、胸元のボタンは飾り。背中にファスナーがあります。
 スカートは独立していて、中にパニエあり。
 金髪碧眼と銀髪赤眼は趣味全開と言った感じで。
 ちなみに、この髪型が非常に難しくて再現するのにとても苦労してます。

・W/黒猫
 最初はもっとゴシックなデザインにするつもりだったのですが、GOTH(当時)と被るのと使い勝手が悪くなるのでやめました。
 たぶん、この子が一番あたしの好みを反映しているのではないかと。
 この服もボタンは飾りで、背中にファスナー。
 ネコ耳はカチューシャとは別パーツで、独立したバレッタになってます。
 そして実は黒タイツ。

・F/焔狐
 サクヤとはやてちゃんをイメージして描いていたのに、気づいたら乃梨子になっていた。
 何を言っているのかわからねーと思うが以下略。
 白兎、黒猫ときて次をどうしようか悩んでキツネにしてみました。
 でも焔って色じゃないよね……。
 当初は着物に炎の柄を入れようと思っていたのですが、トリミングした時にほとんど切れてしまうのと、いまいち上手くまとまらなかったのでグラデーションのみにしました。
 キツネ耳は……どうやって付いてるんでしょうね。
 左髪に巻いているリボンはかなりお気に入りなんですが、再現するのが面倒です。

・D/翡翠
 シリーズ最新作の翡翠
 ヒスイじゃなくてカワセミ
 実はこれ、まだ未完成なんですけどね。
 実はっていうか、思い切り未完成。
 P&Wでも最初の頃に考えていた「髪型変更」を装備。
 ポーズ差分もシリーズの中では異色で、かなり使い勝手が悪いと思います。
 ここだけの話ですが、歌わせることをイメージして作ってあるために、こんなおかしな差分なのです。
 その割りに、表情差分には歌に適したものが無いと言う。
 服のデザインは、今までのうちの子たちとは一線を画した感じ。
 ケモノ耳的なものをどうしようか悩んだ挙句に、鳥にすることまでは思いついたけれど、それをどう「耳」にするかで詰まる。
 結局、リボンをクチバシに見立てた配色にしました。
 ちなみに、「黒猫のタンゴ」用のデザインの方が先に出来上がっていたりします。
 なので、そのうちあれも四人組になります。
 あと、四人の中ではこの子が一番背が低くて華奢です。


 ずいぶん支離滅裂で長くなったので、本とか絹とか黒猫のタンゴとかはまた次の機会に。