ライシュッツ……魔弾の銃士……エスバットの呪医、アーテリンデ……。
 次の敵は炎の魔人か。やはり春歌では無理か……?
 油断した! ただの恐竜かと思ったら、強い恐竜だった! さすがに気を抜きすぎだわ。
 ろくな準備もせずに炎の魔人戦。

 一ターン目
 咲耶:死人の法 テムジン:攻撃 春歌:火の術式 千影:力祓いの呪言 亞里亞:耐熱ミスト
 炎の魔人:混乱
 二ターン目
 咲耶:ツバメ返し テムジン:混乱 春歌:氷術の起動符 千影:混乱 亞里亞:キュア→春歌
 炎の魔人:極炎撃
 三ターン目
 咲耶:戦闘不能 テムジン:混乱 春歌:ネクタル→咲耶 千影:力祓いの呪言 亞里亞:ヒーリング→咲耶
 炎の魔人:悪夢の抱擁
 四ターン目
 咲耶:ツバメ返し テムジン:攻撃 春歌:盲目の香 千影:軟身の呪言 亞里亞:エリアヒール
 炎の魔人:攻撃→テムジン
 五ターン目
 咲耶:ツバメ返し テムジン:攻撃 春歌:攻撃 千影:攻撃 亞里亞:攻撃
 炎の魔人:悪夢の抱擁
 六ターン目
 咲耶:ツバメ返し テムジン:攻撃 春歌:攻撃 千影:攻撃 亞里亞:ヒーリング→咲耶
 炎の魔人:攻撃→テムジン
 七ターン目
  咲耶:ツバメ返し テムジン:攻撃 春歌:攻撃 千影:攻撃 亞里亞:ヒーリング→テムジン
 炎の魔人:悪夢の抱擁
 八ターン目
  咲耶:ツバメ返し テムジン:攻撃 春歌:攻撃 千影:攻撃 亞里亞:ヒーリング→咲耶
 炎の魔人:極炎撃→咲耶
 九ターン目
  咲耶:戦闘不能 テムジン:攻撃 春歌:攻撃 千影:攻撃 亞里亞:リザレクション→咲耶
 炎の魔人:悪夢の抱擁
 十ターン目
  咲耶:ツバメ返し テムジン:攻撃 春歌:攻撃 千影:攻撃 亞里亞:キュア→咲耶
 炎の魔人:極炎撃→咲耶
 ……ジリ貧で全滅。
 そもそも、春歌がまったく役に立っていない。あとテムジン。核熱まであと二レベルだから、そこまで引っ張るか。

 舞い落ちる真っ赤な木の葉を集め、柔らかな天然のベッドを作ると、咲耶はおもむろに寝転がった。
咲耶「ちょっと一休みしよか」
テムジン「ふがふが」
春歌「モンスターに襲われたらどうしますの!」
咲耶「交代で見張ってれば大丈夫や」
亞里亞「あ〜り〜あ〜の〜ベッ〜ド〜」
 しかして咲耶は見張りには立たなかったという。

 対炎の魔人二回戦!
 千影の腕封じが決まり、相手のダメージ源を奪って勝利。

 第三階層に到達。
咲耶「むっちゃ白いなあ」
千影「白は……いいね……」
春歌「私の出番ですわね!」
亞里亞「さ〜む〜い〜の〜」
テムジン「(ガクガクブルブル)」
咲耶「パンダ、毛皮着とるやん!」
 真っ白な世界。道と壁との境目すら見分けられないほどの一面の雪。動かないFOE。
 攻撃力に特化されている上に、炎を得意とするパーティーにとってみれば、雪まみれの怪物などカモに過ぎない。……のだけど、敵の火力も上がっているので、咲耶が倒れまくり。そろそろテムジンに壁役をやってもらおうか。
 FOEは視界に入ると動き出すのか! 正面に回らなければ大丈夫ってことね。
 スノーゴーストの群れはいいなあ。どれだけ集まっても大爆炎で一掃だ。春歌が暴れまくり。
 ぎゃあ! FOEに襲われて全滅した! 何という攻撃力……。
 十一階探索でとりあえず判明したのは、先に攻撃を当てた方が勝つということ。
 十二階は氷の世界。滑る床が探索を困難にする。
咲耶「お、氷に穴があいとるね。釣りでもしてみよか」
亞里亞「お〜さ〜か〜な〜」
テムジン「(がくがくぶるぶる)」
千影「ボクは……遠慮……しておこうか……」
春歌「ちょっと穴が小さいですわね。みんなで釣りを楽しむならもっと大きな穴を(ボボボ……)」
咲耶「わー! 春歌やめー!」
ちゅどーん!)
咲耶「(がくがくぶるぶる)死ぬ……死んでまう……」
 咲耶は凍傷を負った!
 忠義の心の発動率がすごい。一レベルとっただけなのに、がんがんみんなを庇いまくる