「私はただ、兄様に会いたかっただけなのに……」
 白亜の姫君の言葉に、ミモザが目を伏せる。
 とるべき手段こそ間違えてしまったが、少女の願いそれ自体はささやかなものであったのかもしれない。
「会いたいなら、自分の足で歩いて会いに行けば良かったのよ」
 腰に手をあて、憤慨したように言うベガの言葉に、アルタイルがこくこくとうなずいている。
 自分の二本の足で、どこまででも歩いて行ける。そんな風にたやすく思えてしまう少女たちに、ミモザは口の端をつり上げた。
「そうだねー。そしたら、うちらももうちょっと先まで歩いてみようか」
 深王の言葉に従ってフカビトに憑かれた姫を討ったが、まだ「魔」の脅威が消え去ったわけではないのだ。
(フカビトの力では、老化は止められても胸は大きくならないみたいだしね)
 胸中で呟いて、デネブは先に歩き出した仲間の後を追いかけた。

 というわけで、新黄衣の王はクジャラとグートルーネを撃破。
 LV56でした。
 そしてとうとう、サブクラス解禁!